Izumoring—cosmos of rare sugar

ブックアートが繰り広げる希少糖に秘められたエピソード

太田泰友×岡薫/香川大学国際希少糖研究教育機構

協力：Opsodis Ltd.

「希少糖の夢の本棚」Izumoring—cosmos of rare sugar

香川大学が世界に先駆けて研究している希少糖。カロリーがほぼ０の食品としてD-プシコースが注目されている。さらに、D-プシコース以外の希少糖でも、農業や土木・医療など、多方面での活躍が期待される。

その存在と研究秘話に、太田泰友のブックアートと岡薫のディレクションによる最新３Ｄ音響技術（OPSODIS /オプソーディス）が迫り、繰り広げる。

「本」１冊１冊が、「希少糖」１種類１種類を表現。

研究が進んでいる希少糖（本）は、色づいていて、手にとって読むことができる。これから研究が進むにつれ、白い本がだんだんと色づくことになるだろう。

実話にもとづき、希少糖研究を音楽で表現。

また、希少糖研究の第一人者　香川大学何森健名誉教授＝Dr.レアーが、海や山、身近なところからコツコツと、研究を続けてきたストーリーを、実話にもとづき、日本中の自然音と音楽で表現。最新3D音響技術(OPSODIS）により、まるでDr.レアーの息遣いが聞こえてきそうな空間になっている。

Sound by Opsodis Ltd.

Music provider UQiYO

Technical support Step

希少糖は１つではなく、自然界に５０種類以上も存在するが、研究が進んでいるのは、まだほんのわずか。

There is not only one type of rare sugar.There are over 50 types of rare sugar in nature. Yet research is only limited to a few of them.

2001年、香川大学の何森健名誉教授が、フィンランドのレイソーラ博士等と協力しで国際希少糖学会を設立し、自然界に存在量が少ない単糖を「希少糖」として定義。

希少糖の化学式は「C6H12O6」で全て同じにも関わらず、１つ１つの構造式は、それぞれ微妙に異なっている。そのため、様々な生理活性を引き起こすことが、これまでの研究で明らかになっている。

香川大学では、希少糖生産技術研究を強化し、特保関連食品、医薬品、農業資材などを中心とした希少糖の用途開発の研究を推進している。

※香川大学の何森健（イズモリ　ケン）名誉教授は、様々な希少糖を酵素反応で結んだ「イズモリング（Izumoring）」を考案。点対称の美しい形をしたIzumoringを設計図にして、全ての希少糖を作る挑戦が始まった。

これまでの立体（３D)音響技術は、聞かせたい音に混ざって、余計な音（波）も左右の耳に届いてしまい、立体的な音の表現に限界があった。しかし、この技術が開発されたことで、音の波をコントロールし、聞かせたい音（波）だけを左右の耳それぞれに届けることができるようになり、今までに体験したことのない臨場感あふれる立体音の表現が可能になった。

OPSODIS（オプソーディス）とは、左右の耳それぞれに、聞かせたい音を届けることができる「新技術」。前方に設置したスピーカーだけで反射板を利用せずに立体的な音が聞こえるインスタレーション。

イヤフォンを使わずに、左右の耳に届く音を正確にコントロールできるのは、世界でもOPSODISだけ。

Sound by Opsodis Ltd.

※鹿島建設㈱と英サウサンプトン大学が共同開発した立体音響技術をライセンスする企業